カラス撃退

農耕民族

2012年05月14日 00:12

 カテゴリーを自然の驚異とするか、おいしい野菜にするかは議論の分かれるところであるが。

 中部以北の農家にとって、カラス、シロガシラなど野鳥はいくら愛鳥週間真っ只中とは言え、目の敵以外の何者でもない。

 スイートコーンを作付し初めて5年になるが、これまでそろそろ収穫と言う時期になると野鳥に先を越されているのが常であった。特に、カラスは団体で襲来するとコーン畑の外周からいっせいにやられる。

 3年ほど前、釣り糸でワッパを作りその中にコーン一本を置いて、カラスが突くと弓糸のように引っ張った糸が勢い良く跳ね上がり、にっくきカラスを捕獲にする罠を考案、コーン畑に仕掛けた。

 昼食を摂りに帰り、さていよいよカラスの首吊りが見れるかと、勇んで畑に戻ると、カラスが10羽ほど罠の周りに群れていた。遠目に観察していると、その中の1羽が、ここに罠があるぞ、このコーンを摂ろうとすると、この釣り糸が跳ね上がり人間に捕まってしまうぞ、とカーカー、身振り羽振りで、その他の9羽に教授していた。
 
 その様子は、あたかもカラスの学校であった。ここで、やっと自然の驚異をカテゴリーとする理由ができた。

 ところで、今季のスイートコーン作りでは、カラスの被害を100%阻止することができた。その対策法が下の写真である。


 コーン畑外周を釣り糸で3段に張り巡らし、3mごとに使用済CDと厳選ネット購入の黄色いリボンを交互に吊り下げた。さらに、畑の真ん中に降りようと試みる勇気あるカラスに対し、畑の上に、これも3m毎に平行に釣り糸を張った。

 今年のカラス対策はこれで万全で、昨日の収穫終了まで、一度もカラスの飛来を観なかった。ただ、近くの電柱でカーカー騒ぐカラスを目撃するだけであった。

 害鳥に日夜悩まされている農家の皆さん。本報告は、うるま市在のカラスには有効であったことを補償します。

関連記事